遊水池という製品と、ある工法を活用した新手法で
公園下に滞水対策施設を施工した事例です。
現場の施工状況を動画にまとめたのが、以下です。
今回調整池が計画された場所は、公園の下。
公園といっても、マンションに隣接している小さな町の公園。
しかも、町の中なので、上部に高圧線が通っている。
この条件で、遊水池を構築する上での課題は、以下です。
『クレーンが配置できない状況下で、高さ5m弱ある8tのアンバランスな製品を、安全に搬送して据え付ける必要がある。』
そこで、当社では、ボックスカルバートの搬送工法として用いている
BCCS工法(台車工法)を選択しました。
BCCS工法は、施工の安全性が評価項目の一つとして、技術審査証明を取得している
信頼できる工法です。
念のため、事前に、自社工場にて搬送試運転を行い、安全であることを確かめました。
こうした検討・試験を経て
クレーンが配置できない状況下で、高さ5m弱ある8tの製品を、安全に搬送して据え付ける
ことを可能としました。
現場では、搬送機を3台用意しました。
段取り良く「納品」「搬送機への据え付け」「搬送」「搬送機戻し」
を繰り返して、施工性良く現場を終了することができました。
自治体には、やるべき土木工事がたくさんあります。
そのなかで、雨水対策は、市民が安全に暮らすために重要な対策の一つです。
シールドによる大規模雨水貯留施設の計画が難しい状況において、
限られた敷地を雨水貯留施設にすることは、「今できる最善」と考えます。
そんな「限られた敷地に雨水貯留施設を構築」する上で、
遊水池とBCCS工法の組み合わせは、
公園下に滞水対策施設を建築する方法として有効と考えます。
本計画の図面や積算などのご用命は、
サポートセンターをご利用ください。